山下畳商店

畳施工事例

2016.02.29.

研修 お茵 おしとね

  • 畳表素材

  • 畳床素材

  • 畳縁素材

  • 畳数

  • 仕上げ方

  • 施工期間

BEFORE
AFTER

令和2年1月11日~13日まで
高松市の香川地域職業訓練センター研修室で
奈良県から浜田先生を講師をお招きして
第4回 中四国有職畳研修会が行われました。

今回の課題は(しとね)です。
しとね とは昔から皇族や将軍レベルの人達が
使用していた綿入れの四角い敷物で
現在の座布団の原型となるものです。

簡単に言うと(簡単に言うていいのか?笑) 
総手縫いの高級なお座布団でございます。

天皇即位正殿の儀 において高御座(たかみくら)で
天皇が着座される場所に(おしとね)があります。

畳ござ 5枚を綴じ合わせて
のちに糸締め。全員が大汗をかくほどのキツイ仕事です。

白地の錦(にしき)を張る作業も緊張する作業です。
白くて薄い汚してはいけない高級な生地。
皆で食べるお昼のお弁当を
カレーにしてしまいごめんなさいでした。(汗)





畳屋にお嫁に来て10年を越えると元々歯科衛生士だった脳が
畳屋の頭になります。

最近異業種の和の職業の方や全く違う業種の方から
私が受ける質問で自分の知っていて当たり前と
思える畳の知識が
こんなにもまだ認知されていないのかと
驚きとともにアピールと言いますか
伝えることが全く足りていないことに気づきました。。

自分だって他の業種の材料の事や
難しさなんてほとんど知らない。何も分からない。

お客さんは畳の事を 全然何も知らないんだ!
と改めて気づきました。入ってる畳が全部国産だと思っていたり。

神様は人に時間という平等を与えている。

だれの言葉だったかな?検索すると 本田宗一郎さんでした。
私の尊敬する経営者さんです。
昔、ある本でこんな本田さんのエピソードを読みました。

あるとき本田さんが仕事をしていて
奥さんがお昼ご飯を持ってきたら
「おい、かぁちゃんよ。今日は誰も出てこないがね。
従業員は皆、辞めたんかね?」と聞いたそうです。

奥さんが「何言ってるの、今日はお正月ですよ。」と
言うと本田さんは「あぁ、そうか。」と言って
また仕事を始めたんだそうです。」
凄すぎる。。。

お正月に気づかない位、お仕事に一所懸命なんです。

この話した後に 自分の主人をもち出すのは
ちょっと恥ずかしいですけど。。(汗)

三代目も お金や名声を残そうとしてもいかん。
今はとにかく一所懸命 
畳の事を勉強せないかん。って言ったんです。
ほれてまうやろーーー!!!←(笑)

中四国有職畳研修会の後
土日を使って山下畳商店で行なわれた 
お茵(おしとね)研修会。
3月は忙しくなるからと2月最後に行なわれた研修会。

三代目「ずっとこの十数年あの、お茵が作りたかった。」と
「でも見てもどうやって作るのかが全く分からなかった。
作れる人が香川、四国にはそう居ない。
当時、○○神社にあった
お茵のお仕事を受けた畳屋さんが
作り方が分からないから ミシンでダーっと
作って納品した。と言う話を 聞いて
そんなんでえんか?残るのがニセモノでええんか? 
ずっと思ってた。」そうな。
「綺麗ごとかも知れんけど
本物を残さんといかん。とその時、思った。」 と

運よく、奈良県の浜田さんと言う
京都の畳訓練校卒業された方と出会い
お茵を作る研修会があり
そのお茵を作る研修会は 
うちの工場長が行って、学んで帰り
ようやく昨日職人皆でお茵研修会を開催。
「十数年、ずっと作りたいと思っていたものが作れる。
嬉しくて楽しくてたまらなかった。」と
三代目が嬉しそうに友人に話していました。

神様は人に時間という平等を与えている。

三代目は今学ぶことに一生懸命だ。
今、私に出来ることは 
分かりやすく畳の良さを
皆様にお伝えすることだと思う。
限られた時間の中で。
今ある自分の中の知識が当たり前と思わずに。


お茵についてはここでは難しくなるから
噛み砕いても長々なるから
ぜひ直接三代目か
工場長に聞いてねっ☆(難しいから。←逃)


☆本物を残したい 畳バカ製造場☆ 
山下畳商店