山下畳商店

畳施工事例

2015.10.19.

高松市太田下町 琉球畳新調襖貼替ロールスクリーン

  • 畳表素材

    青表(七島イ)

  • 畳床素材

    藁床

  • 畳縁素材

  • 畳数

  • 仕上げ方

    たつござ入れ

  • 施工期間

  • 地域

    高松市太田下町

BEFORE
AFTER

高松市太田下町 M様邸

畳の新調・襖の張替・ロールスクリーン新調ご依頼頂きました

土台である 中の芯素材も 藁床を使用します。
天然素材×天然素材 です
藁床をよく見てもらいますと
縫っている糸が間隔の広いところと狭いところとあります。
畳として作る際に寸法に小さく切り落とした後
藁がワッサーっと広がらない為の
しっかりと締める工夫です。
切り落とす端の方は小針で 
しっかり細かく縫いこまれています。

わら床を寸法に裁断した物を
そのまま使用しても角が出にくいので
たつゴザと言って
畳表を裁断したものを
足します。
ただ真っ直ぐ切った物を足すのではなく
斜めに落としたものを作って足してます。

うちのいまや中堅 
尾崎くん(畳一級技能士)の下ごしらえ
襖担当の私(よめ)ですが 

ぱっと見たときに なぜ傾斜をつけるのか?
すぐに分かりました! 
なぜなら 
襖に同じ様な意図の技法があるからです。
襖紙を貼る時には
茶チリ紙(茶うけ)と言って
皆様が直接目にする本紙(襖紙)の裏に
薄い紙を貼ります。
直張りでなく襖紙と中の芯とを
浮かし・離すことで
襖の利点である湿気を吸ったり・吐いたり
時にはフィルターの空気清浄機の役目を果たします。
その茶チリ紙は通常はスパッと真っ直ぐ裁ちます。(切ります)
高級襖紙や 鳥の子紙 になりますと
さらに手をかけ喰い裂きという技法を使います。
包丁で真っ直ぐ 落とさずに
水を真っ直ぐつけて裂きます。 
すると 真っ直ぐではなく
毛足が残った 状態になります。
この毛足が 長いほど 楮・みつまた などの
天然繊維が多く含まれる証になります。
・・・ しまった、、、 襖に例えてしまったばかりに
長い説明と なってしまいましたが
その技法を使うことで
より段差が付きにくくフラット(平ら)になります。
なだらか~に 仕上げる為に。
たつゴザには 
角の出にくい藁床の角を綺麗に出す
役目がありますので
角に来る部分がイグサの目の
谷部分で無く山で
しっかり角の出る山部分が来るようにします。
こういった小さな積み重ねの技術・配慮の上で
きちんとした畳が出来上がります。
ひっそりとお客様に分からないところで
畳も襖も綺麗に仕上がるように
しっかりするようにこだわっております。 
プラコーナーも フラットになるように仕上げて

~完成 敷き込み~
これが本物の材料を使った琉球畳です。
ごつごつ感がたまらない。
耐久性は 昔 柔道畳で使われていたほど。
フラットに。
角もバッチリしゃきっと。